この記事の結論

社内バンド部は「楽器が弾ける人を集める」より先に、会社として5つを決めると続きます。①予算(会社の補助と自己負担)②練習場所 ③機材(買う・借りる)④音量(近所と社内)⑤著作権(発表の場での曲の使い方)。この5つが決まっていれば、楽器の経験が無い社員でも、月2回の練習で半年あれば1曲を人前で演奏できる形にできます(指導の体制と練習の回数によります)。

1. なぜ「人集め」より先に決めるのか

社内バンドが止まる理由は、ほとんどが音楽の腕ではなく「練習する場所が無い」「機材をだれが持つか決まらない」「音がうるさいと言われた」「発表会で何を演奏してよいか分からない」です。どれも、始める前に総務・人事が決めておけば防げます。

2. 総務・人事が決める5つのこと

項目 決めること よくある決め方の例
予算 会社の補助の範囲・自己負担・何に使えるか 部活動の補助の規程に合わせる。機材は会社の備品、弦やスティックは自己負担など
練習場所 社内か外か・時間帯 会議室は音量の点で難しいことが多い。貸しスタジオを月2回、終業後に借りる形が始めやすい
機材 買うか借りるか・保管場所 最初は貸しスタジオの機材を使い、続いたらドラムの練習パッドなど小さなものから
音量 近所・同じビルの会社・社内への配慮 社内で鳴らすのは発表会の日だけにし、時間と音量を総務が決めて告知
著作権 発表の場で既成の曲を演奏するときの手続き 社外のお客様を招く会・配信・録画の公開がある場合は、事前に確かめる

「よくある決め方の例」は一例です。会社の規程と会場の決まりを優先してください。

3. 半年で1曲の段取り

  • 0か月目:5つを決める。参加者を募る(「経験は問いません」と書く)。曲を1曲だけ決める
  • 1か月目:楽器の割り当て。未経験の方は、ボーカル・コーラス・シェイカーなどの打楽器・キーボードの右手だけ、から始める
  • 2〜3か月目:月2回の練習。最初は曲の一部(サビだけ)を全員で合わせる
  • 4〜5か月目:曲の頭から終わりまで通す。発表会の会場で1回音を出す
  • 6か月目:発表会(忘年会・社員総会・周年の会など)

最初の曲は「全員が知っている・テンポがゆっくり・コードが少ない」ものに。難しい曲は2曲目からにします。

4. 楽器の経験が無い社員でも演奏できる理由

  • バンドの音の中心は、全員が完璧に弾くことではなく、リズムがそろうことです
  • パートを分けると1人が覚える量は減ります(例:キーボードは右手のコードだけ、ギターは2つのコードだけ)
  • 歌は、ボイストレーナー歴30年・延べ5万人以上を指導してきたたーなー先生の考え方で、声の出し方から始めます

5. 音量の決まり(近所と社内)

  • 社内での練習は避け、発表会の日だけ鳴らす
  • 発表会の会場は、宴会場・ホテル・ライブハウスなど音を出してよい場所を選ぶ
  • 社内のホール・食堂で鳴らす場合は、時間(例:昼休みの30分)と音量を総務が決め、同じビルの管理会社に事前に伝える

6. 著作権(発表の場で既成の曲を演奏するとき)

  • 社員だけの会で、入場料を取らず、演奏する人にお金を払わない場合は、手続きが要らない扱いになることがあります
  • 社外のお客様を招く会、会社の宣伝を兼ねる催し、動画を社外に公開する場合などは、手続きが必要になることがあります
  • 迷うときは、会場がすでに手続きをしているかを確かめ、管理団体の案内を見てください。

7. 外部に頼むと何が変わるか

練習の最初の3回と、発表会の前の1〜2か月の仕上げだけをプロに頼む形もあります。全部を任せなくても、止まりやすい所だけを手伝ってもらえます。音楽ファーストは、社内バンドの立ち上げ・練習の伴走・発表会の当日のサポートまでをお受けしています(会社でバンドを結成できるサービス)。歌の部活動の講師は社員向け 歌とボイトレの定期プログラムをご覧ください。費用は小規模15万円〜・中規模50万円〜・大規模100万円〜(税別)です。

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よくある質問

何人いればバンド部を始められますか?

ボーカル・ギター・ベース・ドラム・キーボードの5人がそろうと形になりますが、3人からでも始められます。足りないパートは、練習用の音源で補えます。

楽器を持っていない社員ばかりです。

最初は貸しスタジオの機材を使えば、楽器を買わずに始められます。続くと分かってから、会社の備品として少しずつそろえるのがおすすめです。

練習は勤務時間内にしてよいですか?

会社の規程によります。部活動として終業後に行う会社が多く、福利厚生の取り組みとして勤務時間内の一部を認める会社もあります。

発表の場が無いと続きません。どこで演奏すればよいですか?

忘年会・社員総会・周年の会・夏祭りなど、毎年ある会社の行事に「出番」を決めておくと続きます。

プロに頼むと、全部プロが演奏してしまいませんか?

いいえ。主役は社員の皆さまです。プロは練習の伴走と、足りないパートの支え、当日の音響の確認を受け持ちます。

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