この記事の結論
- お店で既成の誕生日の歌を歌ってよいか、手続きが要るかは、曲・使い方・お店の契約の形で変わります。この記事では断定しません。確かめる先はJASRACの公式の案内です。迷うなら、権利のはっきりした「お店だけの歌」にするのがいちばん確実です。
- スタッフが恥ずかしがって声が出ないのは、気持ちの問題より「最初の一音の高さ」と「合図が無いこと」が原因であることがほとんどです。練習は3つで足ります。
- お店だけの歌をつくる費用は「曲の長さと数」「替え歌の数」「指導する人数・回数」「店舗数」で決まります。音楽ファーストでは小規模15万円から(税別)でお受けしています(お店のスタッフが歌うオリジナルの誕生日ソング)。
こんにちは、ボイストレーナーのたーなー先生です。ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上の方の声を見てきました。お店でお客様の誕生日をお祝いするとき、迷いやすいことが3つあります。「既成の曲で大丈夫か」「スタッフがうまく歌えない」「お店だけの歌にするにはどうするか」。今日は、この3つを順にお話しします。
1. お店で既成の誕生日の歌を歌うのは、大丈夫?
先に答えです。「大丈夫かどうかは、曲と使い方とお店の契約の形で変わる」です。ここは私が断定してよいところではありません。
お店の中で曲を歌う・演奏する・流すことは、曲によっては著作権の手続きが関係します。お店がすでに音楽の利用について契約しているか、BGMの配信サービスを使っているか、歌う曲がどの曲か、で考え方が変わります。
迷ったときの順番はこうです。
- 今お店で歌っている曲・流している曲を、書き出す(曲名と、歌う・流すの別)
- JASRACの公式の案内(よくある質問)で、お店での使い方に当たる項目を確かめる
- それでも分からないときは、JASRACの窓口に直接たずねる
音楽ファーストは、手続きの代行はしていません。お手伝いできるのは、1の「今使っている曲の一覧づくり」と、確かめる先のご案内までです。
そして、「毎回気にしながら歌うのは落ち着かない」というお店には、権利のはっきりした「お店だけの歌」に切り替える方法があります。それが3章です。
2. スタッフが恥ずかしがらずに歌える、3つの練習
お店のお祝いの歌で多いのは、「声が小さくて、かえって場が気まずくなる」という悩みです。人前で声が出ない人の多くは、気持ちより先に「最初の一音」でつまずいています。最初の一音が高すぎる、低すぎる、誰から始めるか決まっていない。だから全員が様子を見て、小さな声になります。
練習は次の3つで足ります。1回5分、開店前の朝礼の時間でできます。
練習1 最初の一音を、全員で決める
- 歌い出しの音を、みんなが無理なく出せる高さに決めます。目安は「普段の話し声より少しだけ高い」ところです。
- リーダーが「せーの」の代わりに、最初の一音を短く出して合図にします。全員がその音にそろえて歌い出します。
- 高い声が出にくい人は、オクターブ下(1段低い同じ音)で歌ってかまいません。
練習2 息を吸う場所を、歌詞に書き込む
- 声が小さくなる人は、息が足りないまま歌い出しています。
- 歌詞の紙に、息を吸う場所へ「V」の印を入れます。短い歌なら2〜3か所で十分です。
- 吸うときは肩を上げず、お腹の前が少しふくらむように。吸った息を「お名前」のところで使い切るつもりで歌います。
練習3 お客様のお名前を、話すように呼ぶ
- いちばん大事なのは、歌のうまさではなく、お名前がはっきり聞こえることです。
- お名前の部分だけ、歌うのではなく「話すように」少しゆっくり、語頭をはっきり出します。
- 「○○さん」の「さん」で声を落とさないこと。最後まで同じ大きさで届けると、お客様の表情が変わります。
企業研修では、数名から200名まで、声をそろえる場面を数多く見てきました。大人数でも少人数でも、そろうかどうかは「最初の一音」と「合図」で決まります。うまく歌うより、全員で同じ瞬間に始めること。それだけで、お祝いの空気はぐっと明るくなります。
3. お店だけの歌にする手順と、費用の決まり方
お店だけの歌にすると、よいことが3つあります。
- 権利がはっきりしていて、安心して何度でも歌える
- お店の名前や合言葉を入れられ、お祝いがお店の思い出として残る
- 全店・全スタッフで、歌い方・始め方・終わり方をそろえられる
手順(音楽ファーストの場合)
- ご相談:業種と店舗数、今のお祝いの仕方、使い始めたい時期を伺います
- お見積り:内容を伺って見積書をお出しします
- ご発注・着手金
- お店のことを伺う:お店の名前の由来、雰囲気、よく来るお客様(オンラインで)
- 試作:30秒ほどの歌の試作をお聞きいただき、言葉と長さを整えます
- 録音:歌入りの見本、伴奏だけ、ゆっくりの練習用の3種類の音源をつくります
- 歌の指導:店長・リーダーの方へオンライン(Zoom)で。2章の3つの練習を、お店の歌でそのまま行います
- 納品・ご請求・お支払い
ご相談から納品まで、1曲で3〜4週間が目安です。クリスマスや年末の記念日の来店に合わせたい場合は、11月中旬までのご相談をおすすめします(12月・1月の締切の早見表もご覧ください)。
費用の決まり方
- 曲の長さと数(誕生日用の1曲だけか)
- 替え歌の数(記念日用、クリスマス用など、同じ曲で言葉を替える版)
- 歌の指導の人数と回数(店長1人に教えるか、複数店舗のリーダーに教えるか)
- 店舗数(チェーンの全店で使うか)
音楽ファーストの目安(税別)
- 小規模15万円から:お祝いの歌1曲、3種類の音源、歌詞と合図の手順書、店長・リーダー向けの歌の指導1回
- 中規模50万円から:替え歌の追加、スタッフ向けの練習動画、複数店舗のリーダーへの指導、研修担当向けの手引き
- 大規模100万円から:チェーン全店のお祝いの歌と、店舗テーマ曲・店内BGMまで合わせた「お店の音」一式
作った歌は、お店での歌唱のほか、社内行事・採用・広報・SNSでお使いいただけます。広告・CMに使う場合は別途ご相談です。作曲は、テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』エンディングテーマ(2021年・2025年)の作詞作曲を担当した私が監修します。
くわしくはお店のスタッフが歌うオリジナルの誕生日ソングのページをご覧ください。
よくある質問
お店で定番の誕生日の歌を歌うのに、手続きは必要ですか?
曲・使い方・お店の契約の形によって変わるため、この記事では断定しません。JASRACの公式の案内(よくある質問)で確かめるか、JASRACに直接おたずねください。音楽ファーストでは、今お使いの曲の一覧づくりと、確かめる先のご案内をしています。
歌が苦手なスタッフばかりでも、お祝いの歌はできますか?
できます。「最初の一音を全員で決める」「息を吸う場所を書き込む」「お名前を話すように呼ぶ」の3つで、声はそろいます。歌のうまさより、全員で同じ瞬間に始めることが大切です。
1店舗だけでも、オリジナルの歌を頼めますか?
はい。音楽ファーストでは、1曲の制作と練習音源、店長・リーダー向けの歌の指導までを、小規模15万円から(税別)でお受けしています。内容を伺って見積書をお出しします。
お店で流すBGMやテーマ曲も一緒に作れますか?
はい。店舗テーマ曲・サウンドロゴ、店内BGMも承っています。お祝いの歌と合わせて「お店の音」としてそろえることもできます。
クリスマスに間に合わせたいのですが、いつ相談すればよいですか?
ご相談から納品まで、1曲で3〜4週間が目安です。試作・録音・歌の指導の時間が要るため、クリスマスに間に合わせるなら11月中旬までのご相談をおすすめします。
さいごに
誕生日に、お店の人がみんなで歌ってくれた。その記憶は、料理や施術と同じくらい、お店の名前と一緒に残ります。「今のお祝いの仕方で大丈夫かな」「スタッフがもっと楽しく歌えたら」と思ったら、まずは今の様子を聞かせてください。1店舗でも大丈夫です。
お店の誕生日ソングのページを見る メールで相談する LINEで相談する
監修:たーなー先生(田中直人)。ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導。テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』エンディングテーマの作詞作曲(2021年・2025年)。運営:株式会社エートゥーナンバーレコード / BELIEVE YOUR VOICE
