この記事の結論
同窓会の出し物は、次の3つを守ると外しません。①「全員が参加できるもの」を1つ、「見て楽しむもの」を1つの2本立てにする。②1つの出し物は15分まで。久しぶりに話す時間を削りすぎない。③最後は全員で同じものを歌う・見る(校歌、集合写真、卒業した年の1曲)で締める。準備は3か月前の「日時・会場・幹事の役割分け」から始めます。
同窓会の幹事さんがいちばん悩むのは、「乾杯と近況報告のあと、何をすれば盛り上がるか」です。参加者のいちばんの目的は「久しぶりに話すこと」なので、余興は話す時間をじゃませず、短く区切るのがコツです。
この記事では、準備いらずの定番から、校歌の合唱や卒業した年のヒット曲の生演奏まで、12の出し物を人数と時間で選べる形にまとめました。書いているのは、ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導してきた、たーなー先生のチーム(音楽ファースト)です。
この記事で分かること
- 幹事が最初に決める5つのこと
- 出し物・余興のアイデア12選
- 人数と時間で選ぶ早見表
- 3か月前から当日までの段取り表と、120分の時間割の例
- 久しぶりに歌う大人が、そろって声を出せるコツ
- よくある失敗と防ぎ方
1. 余興の前に、幹事が決める5つのこと
中身を考える前に、次の5つを決めると、余興にあてる時間と形が自然に絞れます。
- 人数:出席の見込みと、学年や学科の幅。クラス単位の20名前後と、学年全体の100名を超える会では、向く形が変わります。
- 時間:余興にあてる長さ。1つの出し物を15分までにすると、話す時間を残せます。
- 形:見る時間(聴く)と、一緒に歌う時間の両方を入れるか。どちらかに絞る決め方もあります。
- 会場:音を出してよいか。電源、演奏する場所、ほかの席への音の広がり、持ち込みの可否。
- 当日の担当:進行役と音の担当を決める。受付と余興の進行を別の人にすると、当日の混乱が減ります。
2. 準備がほとんどいらない出し物(幹事さんだけで用意できる)
1)1分の近況リレー
1人1分で、名前・いまの仕事や暮らし・当時のあだ名を話します。砂時計かスマホのタイマーで1分を守ります。向く人数は40名まで(それ以上はテーブルごとに)。最初の3人を幹事さんが決めておき、話し方の見本にします。話したくない人もいるので、希望者だけにする形も用意しておきます。
2)卒業アルバムの答え合わせクイズ
アルバムの「将来の夢」や寄せ書き、当時の写真から出題します(10〜15分)。本人に了解を取った分だけ使い、からかいにならない問題を選びます。
3)当時の写真のスライドショー
集めた写真を3〜5分の映像にして、歓談の途中に流します。写真は1人あたり1〜2枚まで集め、写っていない人がいないかを名簿と照らして確かめます。長く流すと会話が止まるので、短くまとめます。
4)恩師への寄せ書きの読み上げ
事前に集めた一言を、代表者が読み上げて手渡します(5〜10分)。
3. 少し準備がいる出し物(幹事さんと有志で用意できる)
5)「卒業した年のヒット曲」イントロクイズ
卒業年の前後のヒット曲のイントロを流し、テーブル対抗で答えます(15分)。会場で既成の音源を流すときの扱いは会場ごとに違うため、事前に会場に確かめます。
6)タイムカプセル・10年後の自分への手紙
次の同窓会で開ける手紙を全員で書き、幹事が預かります。次の幹事と保管する人を、その場で決めておきます。
7)クラス対抗・部活対抗の歌合戦
クラスや部活ごとに1曲を選び、全員で歌います(20〜30分)。審査員は恩師。歌う人と聞く人に分かれないよう、「全員で歌う曲」に限ります。会場にカラオケの機材があるかを先に確かめます。
8)校歌の合唱(自分たちで)
歌詞を配り、ピアノを弾ける同級生の伴奏で全員で歌います(5〜10分)。伴奏できる人がいない、楽譜が無いときは、音源に合わせて歌うか、プロに頼む案へ。校歌の歌詞を印刷して配るときの扱いは、学校に確かめます。
9)恩師への質問コーナー
事前に集めた質問に恩師が答えます(10分)。名前を出さない形の質問にします。
4. プロに頼むと、会の「山場」になる出し物
10)卒業した年のヒット曲の生演奏ミニライブ
プロの演奏者が、皆さんが口ずさめる当時の曲を演奏します。会話のじゃまにならないよう、5〜10分の短い時間にとどめる形も、20〜30分のミニライブにする形もできます。編成は会場の広さで決まります。
11)校歌の合唱を、伴奏と指揮つきで
ピアノ伴奏と、歌の指導者の声出し・指揮で、全員が歌います(10〜15分)。楽譜が見つからない校歌も、音源や皆さんの記憶をもとに伴奏をおこせます。
12)恩師への感謝の歌・記念の音源
皆さんから集めた先生への言葉で、その会だけの歌をつくって贈ります。全員で歌った校歌を録音して、記念の音源として配ることもできます。
同窓会の生演奏と校歌の合唱を見る
費用は15万円から(税別)。日時と会場、人数、卒業年だけでもご相談ください。
5. 人数と時間で選ぶ、出し物の早見表
- 20名まで(レストランの貸切、クラス会):近況リレー(1)+アルバムクイズ(2)+寄せ書き(4)。全員が話せる人数なので、話す出し物を中心に。
- 20〜80名(ホテルの宴会場、学年の一部):写真のスライド(3)+イントロクイズ(5)+校歌(8か11)。テーブル対抗にすると、会話がテーブルを越えます。
- 80名以上(学年全体、卒業30年の会):近況リレーは時間が足りないので、写真のスライド(3)+生演奏(10)+校歌の合唱(11)。人数が多いほど「全員で同じものを歌う・見る」時間が効きます。
6. 同窓会の段取り表 3か月前から当日まで
3か月前
- 幹事を3〜4人に分ける:連絡係(名簿・出欠)/会場係(予約・当日の進行)/会計係(会費・支払い)/出し物係
- 日時と会場を決める(年末年始・お盆の帰省の時期は、会場が早く埋まります)
- 名簿を集める/恩師に日程を打診する
2か月前
- 案内を出す。返事の締切は1か月前に
- 会費を決める:会場の料金+恩師の分+記念品+出し物の費用を、見込みの人数で割る
- 出し物を決める。プロに頼む場合は、この時期に相談すると日程を押さえやすい
- 会場に確かめる:持ち込みの可否と持ち込み料、ピアノ・マイク・スクリーンの有無、音源を流してよいか
1か月前
- 出欠を締める。来られない人からの一言を集める
- 写真を集めてスライドをつくり始める/校歌の歌詞を用意する(学校・同窓会に確かめる)
2週間前
- 当日の進行表をつくる/会場と最終の打ち合わせ(人数、席の配置、音響、始まりと終わりの時刻)
- 司会と、乾杯・締めのあいさつの人を決めてお願いする
前日・当日
- 名札、受付の名簿、おつりの準備。スライドを会場の機材で一度流して確かめる
- 開始の1時間前に会場へ。受付は2人以上で
- 終わったら:会計の報告、写真の共有、次の幹事を決めておく
7. 120分の同窓会の時間割(例)
- 0分 受付・開会(BGM)
- 5分 幹事のあいさつ・恩師の紹介・乾杯
- 15分 歓談
- 40分 出し物①「全員が参加できるもの」15分
- 55分 恩師のご挨拶
- 65分 歓談
- 85分 出し物②「見て楽しむもの」15〜20分
- 105分 全員で校歌・卒業年の1曲
- 110分 集合写真
- 115分 締めのあいさつ・会計の報告・次の幹事の発表
- 120分 閉会
出し物を2つに分けて、間に歓談を入れるのがコツです。最後の「全員で歌う」は、集合写真の直前に置くと、写真の表情が変わります。
8. 久しぶりに歌う大人が、そろって声を出せるコツ
同窓会で校歌を歌うと、最初の1小節で声が小さくなりがちです。大人は歌い慣れていないうえに、「周りに聞かれるのが恥ずかしい」が先に立つからです。歌う前の声出しは1分で終わり、司会の呼びかけだけでもできます。
- 立って、肩を3回まわす(体がゆるむと声が出やすい)
- 口を閉じたまま「んー」と、楽な高さで5秒
- 「あー」と、少し高めに5秒。ため息を声にする感じで
- 歌い出しの最初の1音を、伴奏か音源で一度鳴らしてから「さん、はい」
歌い出しの高さが合わないと、全員が自信をなくして声が小さくなります。最初の1音を鳴らしてから入るだけで、声がそろいやすくなります。
9. よくある失敗と防ぎ方
- 近況報告が長くなり、後の出し物の時間がなくなる → 1人1分をタイマーで守り、80名を超えたらやめる
- 内輪の話でほかのクラスが置いていかれる → テーブル対抗・学年全体で分かる題材にする
- スライドが会場の機材で映らない → 前日か当日の開始1時間前に、会場の機材で一度流す
- 校歌の伴奏ができる人が当日来られない → 伴奏をお願いする人を2人決めておくか、音源を用意する
- 持ち込みの演奏や機材で、会場から追加の料金を言われる → 2か月前に、持ち込みの可否と持ち込み料を会場に確かめる
- 曲を選びすぎる → 幅広い年代の会では、「みんなが知っている」曲に絞る
10. まとめ
- 出し物は「全員が参加できるもの」と「見て楽しむもの」の2本立て。1つ15分まで
- 準備は3か月前の「日時・会場・幹事の役割分け」から
- 最後は全員で歌う・集合写真で締める。歌う前の1分の声出しで声がそろう
校歌の合唱や、卒業した年のヒット曲の生演奏を頼みたい幹事さんへ
卒業年と人数、会場だけ教えてください。その年のヒット曲から、みんなが歌える曲を選んでご提案します。楽譜の無い校歌の伴奏も、記念の音源づくりもご相談いただけます。費用は15万円から(税別)。ご希望の日時を伺い、調整してご案内します。
よくある質問
会の目的が「話すこと」なので、余興を入れるか迷っています。
入れない選択もあります。入れる場合は、会の入口の静かな生演奏と、最後に全員で歌う1曲の2つだけにする形があります。会話の時間を優先したいことを、ご相談の際にお知らせください。
同窓会の出し物は、いくつくらい用意すればいいですか?
120分の会なら2つが目安です。「全員が参加できるもの」を1つ、「見て楽しむもの」を1つにし、間に歓談を入れます。最後に全員で歌う・集合写真で締めます。
お金をかけずに盛り上がる出し物はありますか?
1分の近況リレー、卒業アルバムの答え合わせクイズ、当時の写真のスライド、恩師への寄せ書きは、幹事さんだけで用意できます。
同窓会の幹事は、何か月前から準備すればいいですか?
3か月前から始めると余裕があります。年末年始やお盆の帰省の時期は会場が早く埋まるため、日時と会場を先に決めます。
校歌の楽譜が見つかりません。
学校や同窓会に残る音源に合わせて歌うか、プロに伴奏をおこしてもらう方法があります。音楽ファーストでは、音源や皆さんの記憶をもとに伴奏をおこせます。
会場で音楽を流したり、演奏したりするときに、手続きは要りますか?
会場や催しの種類で扱いが違います。まず会場に確かめるのがおすすめです。日と場所が決まったら、確かめる先をご案内します。
生演奏を頼むと、いくらかかりますか?
音楽ファーストでは15万円から(税別)です。校歌の伴奏と指揮だけ、短い生演奏だけ、といった小さな形からお受けします。人数・会場・時間で編成が決まるため、まずはご相談ください。
