音楽ファースト
曲、音源、映像、式の演奏、社内の歌、声の研修を受けます。
音楽を誰かに頼む前に読む記事です。「何を伝えればいいのか」「いくらかかるのか」「そもそも頼んでいいのか」。そういう疑問に、一本ずつ答えてあります。
一日中のBGMは、スタッフが八時間聞く音です。お客様が三十分聞く音とは、疲れ方が違います。
提供の音楽は、スポンサー名が読み上げられる数秒です。番組の主題歌とは別ファイルにします。
15秒は、商品名かサービスの名前が、一度聞こえて終わる長さです。物語を二つ入れると、どちらも残りません。
ラジオの番組テーマは、タイトルの読み方が固定されてから作ります。後から愛称が変わると、録り直しです。
コーナーの入りは、本編のテーマより短く、音色を少し変えます。同じ音だと、話題が変わったことが伝わりません。
テレビの番組テーマは、タイトルロゴが出る秒数に合わせます。曲を先に2分作ってから、ロゴの秒数に切ると、アクセントがずれます。
15秒の音は、最初の1秒で動きがわかる必要があります。導入の長い映画音楽の作法は、この尺では間に合いません。
ポッドキャストのジングルは、番組の名前を覚えてもらう音ではなく、話題が変わる合図です。名前の音が欲しければ、それはサウンドロゴとして別に作ります。
戦闘曲は、プレイヤーが何分も聞きます。最初の4秒で状況が緊張し、その後はループで持たせます。
町の音楽は、何分も滞在するプレイヤーが聞きます。戦闘曲のような山を、町に置くと疲れます。
ゲームのエンディングは、スタッフロールの秒数に合わせます。曲の気持ちよい長さに、ロールを合わせるのでは遅くなります。
YouTubeのオープニングは、5秒から10秒が扱いやすいです。20秒を超えると、本編の前に離脱します。
エンディングは、登録や次の動画を見せる十数秒です。新しい旋律をここで始めないほうが、本編の余韻が残ります。
動画の途中や頭に置くCMは、6秒から15秒が多いです。番組のオープニングとは別の音にしないと、広告だとわかりません。
ドラマの追跡の音楽を任されたとき、最初に困るのは、音を足すのか、人がその場で出すのかが、依頼の文面では決まっていないことです。
オープニングは、タイトルロゴのフレームにサビか、名前の一音を合わせます。曲を先に完成させてから映像を貼ると、ロゴの位置がずれます。
キャラクターの歌は、その人の話し方の語尾が、歌詞でも崩れないことを先に見ます。
主題歌は、物語の説明を歌詞に全部入れると、予告のナレーションと重複します。残すのは、関係が一文でわかる言葉です。
泣きの場面の音楽で失敗するのは、涙のタイミングより早く、音楽が泣いてしまうことです。
予告の音楽は、本編の主題を説明しすぎないほうが、公開までの余白が残ります。
挿入歌は、場面の役が一つだけです。愛の歌であり、戦闘の歌でもある、という注文は、どちらの場面でも中途半端になります。
五線の上に、暮らしをのせる。