授賞式の音楽は、一曲を作る仕事ではありません。開会、候補の紹介、受賞の発表、登壇、スピーチ、退場、次の部門。この流れのどこで音を出すかを書く仕事です。
一番記憶に残るのは、受賞者が席を立って壇上につくまでの音です。歩き始める瞬間に入り、立ち位置についたら下がる。この秒数が、部門の数だけあります。
スピーチのあいだ、音を小さく残すか、完全に止めるか。残すと式は続き、止めると言葉が前に出ます。部門ごとに変えることもできます。先に方針を一つ決めたほうが、当日の操作が減ります。
テレビや配信の中継がある式は、会場で聞こえる音と、放送に乗せる音が別です。中継の音声さんと、再生の担当を分けておきます。
部門の数、全体の分数、中継の有無、映像と一緒に出すかどうか。この四つで、授賞式の音の台本が書けます。
相談のときに教えていただくのは、どこで使うか、いつ使うか、生演奏か音源か、の3つです。決まっていない項目は「未定」で構いません。金額は、条件を伺ったうえでご提案します。

